IT業界の第一線で活躍し、高いスキルで高収入を得ているエンジニアの姿は、多くの人にとって非常に魅力的に映るものです。しかし、どのような仕事にも表からは見えない苦労があるように、エンジニアという職業も決して例外ではありません。華やかに見えるその裏側で、エンジニアはどのような壁に直面しているのでしょうか。

まず多くの方が共感されるのが、求められる知識の膨大さではないでしょうか。プログラマーであればプログラミング言語の習得が不可欠ですが、一つ覚えれば終わりというわけではありません。プロジェクトに応じて複数の言語を扱えるスキルが求められることも日常茶飯事です。また、ネットワークやサーバーなど、専門分野が異なれば学ぶべき内容も全く変わってきます。そのため、エンジニアである限り、常に学び続ける姿勢が求められます。特にシステムエンジニアや管理職といったキャリアを目指すのであれば、より一層、幅広く深い知識が必要不可欠となるでしょう。

そしてもう一つ、エンジニアを悩ませるのが厳しい納期です。IT業界のプロジェクトは、開発するシステム、クライアントの要望、そして仕事量や納期も毎回異なります。そのため、どんなに緻密に計画を立てても、予期せぬトラブルで予定通りに進まないことが頻繁に起こります。迫りくる納期に追われる日々は、心身ともに大きなストレスとなり、これもまたエンジニアが乗り越えなければならない厳しい現実の一つです。もちろん、こうした日々の勉強や困難なプロジェクトの達成は、エンジニアとしての大きなやりがいや成長に繋がることも、忘れてはならない事実です。